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岡寺

明日香村でここにしかない重要文化財の建物と巨大な観音像が見られるお寺。西国三十三ヶ所の札所でもあって、飛鳥では一番大きなお寺です。

どんなところ?

山の中腹に登ったところにある西国三十三ヶ所の札所

岡寺は、飛鳥観光のメインルートが通る岡集落の東、山の中腹にあります。古い家並みをぬけて、だんだん急になる坂をしばらく登っていくと、立派な仁王門が見えてきます。観光ルートから外れてだいぶ歩くので、立ち寄りにくいスポットではあるんですが、札所ということもあって訪れる人は少なくありません。

見かた・楽しみかたは?

重要文化財の仁王門・巨大な本堂と本尊

坂を登りきったところ、境内の入り口に建っている仁王門は、江戸時代初めに再建された建物で重要文化財。明日香村でたった2つしかない重要文化財の建物の1つです。もう1つも岡寺にありますが、ふだんは非公開なので、いつも見られるのは仁王門だけ。シブい朱塗りの、立派な2階建ての門です。

仁王門をくぐって階段を上がると、目に飛びこんでくるのが、ひときわ大きな本堂。重厚な感じでとにかく立派です。屋根の手前の部分が手前に大きくせり出しているのが印象的。昔から札所めぐりの人たちがたくさんお参りに来て、にぎわった感じが出ている気がします。

中に入ると、正面に巨大な本尊・如意輪観音が鎮座しています。本堂が大きいのは、本尊の巨大さも理由では。高さ4.6mで、土でできた塑像(そぞう)では日本最大とか。奈良時代に弘法大師が造ったといわれるもので、重要文化財です。

歴史は?

飛鳥時代、草壁皇子の住んでいたところに創建

岡寺があるのは、飛鳥時代、草壁皇子が住んでいた岡宮があったところ。皇子が若くして亡くなった後、義淵僧正がお寺にしたのが始まりとか。

江戸時代までは興福寺の末寺でしたが、それ以降は宗派が変わって長谷寺の末寺になりました。

イベントは?

日本でいちばん歴史がある厄除け法要など

2月・3月 初午の日 開運厄除護摩供大般若法要

2月と3月の最初の午の日に行われる厄除け法要。願い事がかかれた護摩木が焚かれて、大般若経という600巻もあるお経を空中にパラパラと広げる「転読」という法要が行われます。

今の本尊の前に本尊だった仏像を作った人が、その仏像を作って祈ったおかげで災難を逃れられたとか、岡寺を開いた義淵僧正が龍を退治したとかいうことで、岡寺は、日本最初の厄除け霊場といわれています。当日は、災難が「過ぎ」去るというゴロ合わせで、杉の葉守りをこの日だけ買うことができます。

10月第3日曜日 開山忌野点茶会・三重宝塔壁画公開

義淵僧正の命日の行事。野点が行われて、先着1,000人まで無料でお抹茶がいただけます。この日に、いつもは閉まっている三重塔が公開されて、最近できたまあたらしい壁画を見られます。

どうやって行く?


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近鉄飛鳥駅からバスで15分・近鉄橿原神宮前からバスで30分
「岡寺前」下車徒歩10分

近鉄岡寺駅から徒歩35分

岡寺データ

正式名称 東光山真珠院龍蓋寺
宗派 真言宗豊山派
拝観料 大学生以上:300円
高校生:250円
など
拝観時間 3~11月:午前8時~午後5時
12~2月:午前8時~午後4時半

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