高松塚古墳
極彩色の壁画が発見されて一躍有名になった古墳。古墳自体のほか、壁画や古墳内部を再現した「高松塚壁画館」が見られて、古代史ファンには魅力のスポットです。
どんなところ?
のどかな農村の中、史跡公園にある古墳
高松塚古墳は、飛鳥エリアの南西のほう、農村に囲まれた丘陵地にあります。周辺は「飛鳥歴史公園高松塚周辺地区」としてきれいに整備されていて、散策路もある史跡公園になっています。そのまわりは、竹やぶや畑が広がる、飛鳥らしいのどかなところ。
見かた・楽しみかたは?
「壁画館」の模写・模型を見てから本体の前へ
まずは、高松塚壁画館に立ち寄るといいでしょう。古墳内部は非公開なので、この資料館の展示を見て「ホンモノ」を想像することになります。有名な壁画の発見時の模写、当初の状態を再現した模写、壁画が描かれていた石槨(せっかく)の模型、出土した副葬品のレプリカなどが見られます。
みんな模写や模型・レプリカばかりで、基本的には「ホンモノ」は置いていません。それでも、いずれにしても古墳の中を見られないわけで、第一級の古代資料をじっくり見られるのは魅力です。
壁画館を出て少し歩くと、高松塚古墳の本体の前に出ます。古墳自体は、ただの台形の小山、という感じですが、先に高松塚壁画館を見ているなら、ここで想像力を働かせて、古墳の中をイメージしてみたいところ。この小山の中に、「ホンモノ」の壁画があるわけです。
周辺の公園部は、芝生の広場などもあってのんびりできます。お弁当スポットとしてもいいところ。
歴史は?
藤原京時代に建造 昭和47年に壁画発見
飛鳥時代の終わり、藤原京が都だった時代に作られたとか。飛鳥にあるほとんどの古墳と同じく、誰のお墓かは分かっていません。
昭和47年、発掘調査が行われて、鮮やなまま残った壁画が発見されて大ニュースになりました。その後すぐに壁画の保存設備が完成して、修理工事が繰り返し行われましたが、カビなど劣化が進んだので、平成18年に石室の解体修理が始まって、壁画の修復は今も続いています。
どうやって行く?
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近鉄飛鳥駅から徒歩15分
高松塚古墳データ
入館料 | 高松塚壁画館 大人:250円 高校生・大学生:130円 など 古墳周辺は入園自由 |
開館時間 | 高松塚壁画館 午前9時~午後5時 |
休館日 | 高松塚壁画館 年末年始 |