horyuji.jpg

法隆寺

東大寺の大仏と並んで、奈良旅行・修学旅行の「定番中の定番」のお寺。「世界最古の木造建築」をはじめ、国宝建築・仏像などもりだくさんのスポットです。

どんなところ?

斑鳩の里に広がる文化財の宝庫

法隆寺は、国道25号から近い斑鳩(いかるが)の里の一角、落ち着いた街並みの中に広がっています。国道にあるバス停のほうから、立派な松並木が南大門へと続いています。境内は、横長のめずらしい配置。

メインになる五重塔などはもちろん、ちょっとした門からお堂から、とにかく国宝建築だらけで、仏像など文化財もいっぱい。じっくり見ていたら時間がいくらあっても足りません。法隆寺だけで1日使うくらいの意気込みで行くか、見たいものを決めて行くのがよさそうです。

見かた・楽しみかたは?

「世界最古の木造建築」エリアはじめ文化財群

最大の見どころは、南大門を入って正面に見えてくる、回廊に囲まれたエリア。ここが、「世界最古の木造建築」のエリアです。飛鳥時代の終わりに再建されてから、今まで建ちつづけている・・・・・・まずは、この事実に浸りたいところ。

回廊内の金堂には、飛鳥時代の国宝の仏像があります。杏仁型の目、アルカイックスマイルという微笑など、飛鳥時代の特徴がよく出ています。「仏像」としてイメージするものとは少し違う印象です。

拝観料に含まれている大宝蔵院は、他の建物とうって変わって、平成10年にできた最新の建物。仏像など文化財を見られる「博物館」で、ここも国宝・重要文化財だらけ。文化財好きな人には、一番時間がかかる建物と言えるでしょう。

境内のいちばん東にある東院伽藍も見もの。聖徳太子が住んでいた跡だというところで、回廊の中に八角形の「夢殿」が建っています。夢殿には、聖徳太子の等身大という救世観音がまつられていて、春と秋に特別に公開されます。

歴史は?

飛鳥時代初めに創建 飛鳥時代末に再建

飛鳥時代はじめの607(推古天皇15)年、用明天皇の遺志を継いだ推古天皇と聖徳太子が建てた、という記録があります。その後、670(天智天皇9)年に火事で燃えて、飛鳥時代の末に再建されたとのこと。このときから残っているといわれているのが、「世界最古の木造建築」のエリア。

その後、何度か火事にあったものの、全体が燃えるようなことはなく今に至るとのこと。1993(平成5)年、日本で初めて世界文化遺産に登録されました。

イベントは?

歴史ある「修正会」や華やかな「お会式」

1月8日~14日 金堂修正会(しゅしょうえ)

金堂で、国家安隠、万民豊楽、寺門興降を祈る法要。7日間毎日、1日6回の法要が行われます。768(神護景雲2)年に始まったという伝統行事です。一般の人も参拝できますが、事前予約が必要で、午後6時からの法要のみ、毎日30人くらいの募集とか。

1月16日~18日 上宮王院修正会

東院伽藍の夢殿で行われる法要。国家や寺門の興隆を、十一面観音に祈ります。こちらは、堂外から参拝できます。

2月1日~3日 西円堂修二会・追儺会

境内の北西のはじにある西円堂で行われる、本尊の薬師如来に祈る法要。いつもは閉まっている西円堂の戸が、このときだけ開いてお参りできます。

最終日の法要後、追儺会が始まります。黒鬼・赤鬼・青鬼がたいまつを投げて建物を一周し、最後に毘沙門天が鬼を追い払うという行事。各地のお寺で行われる、節分の行事の法隆寺版といったところ。

3月22日~24日 お会式

聖徳太子の命日の法要。聖徳太子の徳をたたえる文章の朗読や声明による、独特な法要です。いろいろな食べ物をきれいに飾ったお供え物がたくさん並べられるのもユニーク。当日は、法隆寺の境内に露店が並んでにぎやかになります。

聖徳太子の命日は2月22日ですが、明治のころから1ヶ月遅れの3月に行われるようになったとか。

どうやって行く?


より大きな地図で 法隆寺 を表示

JR法隆寺駅から徒歩25分

JR法隆寺駅からバスで7分
「法隆寺門前」下車すぐ
または
近鉄筒井駅からバスで10分
「法隆寺前」下車徒歩8分

法隆寺データ

正式名称 法隆寺(斑鳩寺)
宗派 聖徳宗
拝観料 西院伽藍回廊内・大宝蔵院・東院伽藍共通
一般:1,000円
など
境内は拝観自由
拝観時間 2月22日~11月3日:午前8時~午後5時
11月4日~2月21日:午前8時~午後4時半

concrete5 Content Management
Designed by Galfy