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安倍文殊院

日本最大級の文殊菩薩や境内の古墳が見どころのお寺。よく整備された境内には四季の花が咲いて、展望台もあって充実したスポットです。

どんなところ?

桜井の住宅街にある、なかなか充実したお寺

安倍文殊院は、桜井駅から1kmくらい南に行ったところ、丘陵地のふもとのようなところにあります。住宅街の通りから門を入って進むと、正面に見えてくる本堂はなかなか立派。右には、まあたらしいお堂が浮かぶ池が広がっているほか、神社などが立ち並んで充実しています。

見かた・楽しみかたは?

日本最大の文殊菩薩や「整備された」古墳

「文殊院」の名のとおり、本尊は「知恵の仏様」文殊菩薩。獅子にまたがった像は高さ7mもあって、かなりの迫力です。日本最大の文殊菩薩だとか。安倍文殊院は「日本三文殊」のひとつで、合格祈願や学業成就のお参りが多くて、本堂はたくさんの絵馬に囲まれています。

境内に古墳があるのも興味深いところ。本堂のすぐ右隣りには「西古墳」、境内右奥のほうには「東古墳(閼伽井古墳)」があります。特に西古墳は、こんもりときれいに盛り上がっていて、中に入ることもできます。中には不動明王がまつられていますが、両側の石がきれいにキッチリ積まれていて、天井は大きな1枚岩など、「よく整備された古墳」という感じ。

縁結びの神様・白山神社の右を登ると、最近できた「安倍晴明堂」があって、その前が展望台になっています。陰陽師・安倍晴明が天文観測をしたところと言われ、大和三山など山並みが見えるほか、眼下には、毎年正月に作られる、パンジーの「ジャンボえと花絵」など四季の花が眺められます。

歴史は?

飛鳥時代創建 鎌倉時代に移動

飛鳥時代の645(大化元)年、左大臣・安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)が、安倍氏の氏寺として安倍寺を建てたのが始まりといわれています。当時の場所は300m位離れていて、「安倍寺跡」として史跡になっています。

鎌倉時代に今の場所に移った後も栄えていたようですが、戦国時代に兵火で焼けて、江戸時代に再建。今の本堂はその時建てられたとか。

イベントは?

ユニークな「銭ぶつけ」や「知恵の餅まき」

2月3日 節分銭ぶつけ法要

節分の厄払いの行事。豆ではなくて1円玉を投げるのがユニークです。

池に浮かぶ「金閣浮御堂」には、ふだん非公開の12方位を守る神様の掛け軸がまつられています。節分の日に、その年の恵方を守る神様の掛け軸が公開されて、自分の年と同じ数の1円玉をぶつけて厄を払います。

3月25日・26日 文殊お会式

1年で一番大きなお祭り。本堂で、文殊菩薩の「知恵袋」を頭に乗せる、知恵授与のお加持が受けられるほか、大般若経の転読法要が行われます。

夕方4時半から、本堂前の舞台で「知恵の餅まき」があります。祈祷したもち米で作ったおもちで、食べると知恵を授かるなどのご利益があるとか。当日は、境内に露店がたくさん出て、お祭りムードに包まれます。

どうやって行く?


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桜井駅から徒歩25分

桜井駅からバスで7分
「安倍文殊院」下車すぐ
(本数少ない)

安倍文殊院データ

正式名称 安倍山安倍文殊院
宗派 華厳宗
拝観料 中学生以上:700円
など
拝観時間 午前9時~午後5時

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