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聖林寺

静かな雰囲気の中、国宝の十一面観音を見られるお寺。高台にある、ちょっとした庭園風になった境内からの眺めも魅力のスポットです。

どんなところ?

多武峰への道近くにある、高台に建つ小さなお寺

聖林寺は、桜井駅から多武峰(とうのみね)に向かう途中、川を渡って坂を上った高台にあります。古い家並みをぬけて石段を登ると門があって、斜面を開いた狭いスペースに建物が所狭しと建っている感じ。狭いながらも、石塔や植え込みがあって庭園風。

見かた・楽しみかたは?

街や山の眺めを楽しんで、本尊と国宝・十一面観音にお参り

まず楽しみたいのは、境内からの眺め。門の前後から、桜井市街と三輪山、箸墓古墳などが眺められます。左に山がせまっているので、「大和盆地一望」とはいきませんが、国宝・十一面観音の「ふるさと」大神神社方面が見わたせるのが印象的。

門を入って正面に建つ、なかなか立派な本堂に入ると、本尊の地蔵菩薩があります。国宝でも重要文化財でもないですが、大きな石像で、優しい表情です。安産を願って、江戸時代に作られたとのことで、安産・子授けの地蔵様として親しまれているとか。

その横を通っていったん建物を出て、階段になっている渡り廊下を登ると、観音堂(大悲殿)があって、中に国宝の十一面観音がまつられています。奈良時代にできたという仏像で、2m以上ある大きなもの。傑作といわれる像で、色は落ちていますが、指の形や着物の線などが優美です。もとは大神神社の神宮寺にあったのが、明治の初めに譲り受けたとのこと。

歴史は?

奈良時代初めの創建

奈良時代の712(和銅5)年、藤原鎌足の長男・定慧(じょうえ)が、多武峰妙楽寺(今の談山神社)の別院として建てた、と伝えられています。ただ、詳しいことはよく分かっていないようです。

江戸時代に再興されたあたりから資料があるようで、江戸時代の中ごろ、本尊の地蔵菩薩が作られたとか。その後、明治の初めに、大神神社の神宮寺「大御輪寺」の本尊だった十一面観音を譲り受けたとのこと。

イベントは?

散華がもらえる「地蔵菩薩会式」

8月24日 本尊地蔵菩薩会式

8月の地蔵菩薩の縁日(24日)に行われる法要。午後1時半からの法要にお参りすると、聖林寺オリジナル散華(さんげ:花びらに似せた色紙)をもらえます。

どうやって行く?


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桜井駅からバスで8分
「聖林寺」下車徒歩5分

聖林寺データ

正式名称 霊園山聖林寺
宗派 真言宗
拝観料 中学生以上:400円
など
拝観時間 午前9時~午後4時半

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