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不空院

めずらしい不空羂索観音が本尊のお寺。とても小さいお寺ですが、「えんきりさん」・「えんむすびさん」が並んでいるのがユニーク。

どんなところ?

新薬師寺のすぐ近くにある「由緒ある穴場」

不空院は、高畑の町から新薬師寺に行く途中にあります。門を入ると、狭い境内の正面に本堂があって、本尊は予約しないと拝観できませんが、お参りだけなら自由にできます。

鑑真和上が住んでいた跡地に建てられたという、由緒あるお寺ですが、新薬師寺に行く人自体そんなに多くはないなかで、不空院にも寄っていく人はさらに少なく、穴場という感じ。

見かた・楽しみかたは?

駆けこみ寺の歴史を伝える「えんきりさん」・「えんむすびさん」

ユニークなのは、本堂の手前左側にある、2つの小さなお社。本堂に「えんきりさん」・「えんむすびさん」と書かれたちょうちんがぶら下がっていますが、本堂とは直接関係なく、この2つのお社にまつられているのが、「えんきりさん」・「えんむすびさん」です。なんでも、「不空院」という名前が「福院」とも呼ばれて、奈良の芸妓から「駆けこみ寺」として信仰されたようで、女性にとっての縁結びや縁切りの寺だったとのこと。

本堂には本尊の不空羂索観音があって、事前に予約すると拝観できます。腕が8本ある独特の姿を拝むことができます。めずらしい仏様ですが、奈良では興福寺南円堂と東大寺法華堂(三月堂)が有名。

歴史は?

鑑真和上の住居跡にできた八角円堂が始まり

奈良時代に、唐から渡ってきて唐招提寺を開いた、鑑真和上が住んでいたところ。その跡地に、弘法大師が八角円堂を建てたのが始まりとのこと。このお堂は、江戸時代末期まで残っていました。近世には、「駆けこみ寺」として信仰されました。

どうやって行く?


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近鉄奈良駅から6分・JR奈良駅から12分
「破石町」下車徒歩10分

近鉄奈良駅から徒歩35分

新薬師寺データ

正式名称 春日山不空院
宗派 真言律宗
拝観料 境内の拝観は自由
拝観時間 日中
※本堂内の拝観は要予約

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