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率川神社
(いさがわじんじゃ)

奈良の町中にありながら、緑が多くておもむきのある神社。奈良市最古の歴史ある神社で、古式ゆかしい三枝祭も魅力的なスポットです。

どんなところ?

奈良中心街の道路沿いにある、不思議とホッとできる空間

率川神社は、奈良のメインストリートともいえる三条通りの近く、交通量の多い「やすらぎの道」に面したところにあります。まわりは建物に囲まれていますし、あまり環境のいいところではないはずですが、大きな木が多いせいか、不思議と気になりません。枝ぶりのいい常緑樹の下に、雅やかな朱色の社殿が見えて、むしろホッとできる空間という感じ。

見かた・楽しみかたは?

いい雰囲気の拝殿・本殿 かえる石もユニーク

境内に入ってまず目に入るのが、まん中にある木の色が印象的な拝殿と、その奥にある朱塗りの本殿。どちらも、それほど大きくないながらも、いい雰囲気をかもし出しています。お参りは拝殿のまん中でしますが、ここからは本殿が見えにくいので、拝殿のわきから眺めてみたいところ。

率川神社の神様は、神武天皇の皇后と、その「両親」。子供の両脇を両親が守るようにまつられていることから、「子守明神」と呼ばれて安産や子育てにご利益があるとか。身近なご利益ということで、奈良市民を中心に親しまれているようです。

あまり広くない境内には、建物も少ないですが、なぜか心惹かれるのが「かえる石」。カエルが口をあけているように見える石で、縁起物です。子孫繁栄の象徴とか、「お金がカエル」「無事カエル」などのごろ合わせが、いわれとしてあるようです。

境内のはじのほうには、あずまやもあります。奈良散策の途中でちょっと一息いれるのもいいですね。

歴史は?

飛鳥時代創建の由緒正しい神社

飛鳥時代の593(推古天皇元)年、推古天皇の勅命を受けて大三輪君白堤(おおみわのきみしらつつみ)が創建したという、歴史の深い神社。明治までは春日大社の摂社だったのが、大神神社の摂社に変わったとのこと。

イベントは?

歴史ある美しい「三枝祭」が有名

1月5日 率川阿波神社初戎祭

境内にある阿波神社のお祭り。阿波神社の神様は、奈良市内最古のエビスさまで、商売繁盛の神様として信仰を集めています。

神事の後、福笹に縁起物がついた「吉兆」の授与があって、商売をやっている人が買い求めるほか、お神酒や甘酒がふるまわれます。

6月17日 三枝祭(さいくさのまつり)

1年でいちばん盛大なお祭り。神様に供えるお神酒をユリで飾ったり、巫女がユリの花を持って舞ったりすることから、別名ゆりまつりとも呼ばれます。特に、4人の巫女がユリの花を持って舞う神楽は、いかにも古式ゆかしくて美しいです。

飛鳥時代の末には、すでに国家のお祭りとして定められていたという由緒あるお祭り。神様(神武天皇の皇后)が住んでいた三輪山のふもとにはユリが咲いていたということで、ゆかりのある花で神様を喜ばせるために、ユリを使ったお祭りになったとか。

どうやって行く?


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近鉄奈良駅から徒歩7分
JR奈良駅から徒歩10分

率川神社データ

拝観料 無料
拝観時間 1日中

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