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漢国神社
(かんごうじんじゃ)

近鉄奈良駅から近い町中で、おもむきある建物とめずらしい「まんじゅうの神様」が見られる神社。繁華街に近いながら、ひっそりと落ち着いたスポットです。

どんなところ?

駅近くの繁華街裏にある、落ち着いた空間と建物

漢国神社は、近鉄奈良駅からすぐの道路「やすらぎの道」から細い道を入ったところにあります。交通量の多い道路から一歩小道に入ると、うそのように落ち着いた空間に。

その正面に、鳥居と塀に囲まれた神社が見えます。狭い境内には、本殿をはじめ落ち着いた感じの建物が所狭しと並んでいます。

見かた・楽しみかたは?

雅やかな拝殿・本殿とめずらしい「まんじゅうの神様」

敷地に入ってすぐ正面に、いい雰囲気の本殿と拝殿が見えます。檜皮葺(ひわだぶき)の茶色い屋根で、御簾(みす)が下がっていたりして、いかにも神社らしい雅やかな雰囲気。桃山時代に建てられた建物だとか。

拝殿に向かって右手には、めずらしい「まんじゅうの神様」をまつる林神社(りんじんじゃ)があります。中国から日本にまんじゅうを伝えたという林浄因をまつる神社。今も、奈良名物のひとつ「奈良饅頭」には「林」の焼き印が押してありますが、林浄因にちなむものです。建物の手前に、鏡餅のような形をした石があるのもおもしろいところ。

境内は狭いですが、林神社以外にも、所狭しと小さなお社がまつってあります。本殿を囲むように道がついていて、ひとまわりしてお参りできるようになっています。全部のお社にお参りすると、時間は短いはずなのに、じっくりお参りした気分になります。

歴史は?

飛鳥時代創建 室町時代に林浄因がまんじゅうを伝える

飛鳥時代の593(推古天皇元)年、大三輪君白堤(おおみわのきみしらつつみ)が大物主命(おおものぬしのみこと)をまつったとのこと。できた年もまつった人も、すぐ近くにある率川神社と同じ、ということになります。

その後、奈良時代に大己貴命(おおなむちのみこと)と小彦名命(すくなひこなのみこと)もまつられたとか。室町時代になって、中国から林浄因が来て近くに住み、まんじゅうを作って評判になったとのこと。

イベントは?

お菓子の祭典「まんじゅう祭」

4月16日 林神社例大祭「饅頭(まんじゅう)まつり」

林神社のお祭り。全国からお菓子業者が集まって、自社のお菓子を供えて、菓子業界の発展を祈ります。

まず、神事が始まる前に、お祭りで使う奈良饅頭を作ります。その後、一般的なお祓いなどの神事が行われて、終わると一般の参拝客にもまんじゅうとお茶が無料でふるまわれます。

10月16日・17日 例大祭

漢国神社のメインのお祭り。まず16日に宵宮があって、お祭りらしく夜店が出て、お神楽の奉納もあります。17日には、まず中心になる神事が行われて、その後正午から渡御が行われます。

どうやって行く?


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近鉄奈良駅から徒歩2分
JR奈良駅から徒歩12分

新薬師寺データ

拝観料 無料
拝観時間 1日中

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