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今西家書院

重要文化財の建物で、本格的な書院造を体感できるスポット。苔庭を眺めながら、落ち着いた空間で上質なひとときを過ごせます。

どんなところ?

長屋門と石畳の先にある、苔庭が魅力の書院

今西家書院は、ならまち中心部のほど近く、所有する老舗の酒蔵「今西清兵衛商店」のとなりにあります。白壁の立派な長屋門をくぐると、落ち着いた石畳が続いていて、その先の土間のところが入口。メインの部屋「書院(上段の間)」からは苔の庭が眺められるほか、茶室などもあります。

見かた・楽しみかたは?

貴重な書院と苔庭の雰囲気を楽しむ 食事・喫茶も

まず入口からして上質。シックで立派な長屋門ののれんをくぐると、しっとりと落ち着いた雰囲気の石畳が伸びています。進んだ左手にある、本来の玄関には、ついたての前に生け花が置いてあったりして、心づかいに気分が盛り上がります。

建物のまん中あたりにある書院は、なかなか広々していて、簡素で落ち着いた感じ。江戸時代に改造されているものの、室町時代の書院造の遺構をよく残しているとのことで、重要文化財に指定されています。奥には窓と天井がおもしろい茶室があるほか、それぞれに雰囲気の違った小さめの部屋がいくつかあります。

書院の縁側の外には、苔を敷きつめた庭が広がっています。広くはないですが、飛び石や石組みがあって、なかなかいい雰囲気。書院とあわせて、上質な空間を作っています。四季折々の花も植わっていて、特に椿はちょっとした名所。

今西家書院では、見学だけでなく昼食や喫茶もやっています。昼食は予約制ですが、喫茶は当日でも可。抹茶やコーヒーのほか、酒蔵らしく「酒粕アイスクリーム」なんていうものもあります。見学するだけでも上質な時間を過ごせますが、苔庭を眺めながら食事やお茶を楽しめば、より深く体感できるでしょう。

歴史は?

興福寺大乗院家に仕えた家の屋敷 戦後、重要文化財へ

もとは、興福寺大乗院家に仕えた福智院氏の屋敷だったところ。室町時代にできた建物のようで、江戸時代に改造されたとのこと。大正13年に今西家の所有になりました。

昭和12年に、民間の建物で初めて国宝に指定されました(戦後に重要文化財へ)。その後、昭和50年代に解体修理をして今に至るとのこと。

どうやって行く?


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近鉄奈良駅から徒歩20分

近鉄奈良駅からバスで6分・JR奈良駅からバスで10分
「福智院町」下車徒歩2分

今西家書院データ

見学料 大人:350円
高校生以下・70歳以上:300円
見学時間 午前10時~午後4時
休館日 月曜日
夏季・冬季に休館あり

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