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氷室神社

めずらしい氷の神をまつった神社。氷柱が奉納される「献氷祭」がユニークなほか、桜の時期にはしだれ桜が見事。

どんなところ?

東大寺へのメインルート沿い でも人はまばら

氷室神社は、近鉄奈良駅から東大寺までのルート、言ってみれば「奈良観光のメインコース」上にあります。あまり広くないながらも、回廊や舞殿もあってそこそこ立派な建物ですが、ふだんは訪れる人もまばら。

見かた・楽しみかたは?

春のしだれ桜・初夏の献氷祭・氷献灯

階段前のしだれ桜は、樹齢も古いようで枝ぶりが見事。時期には見事に咲きほこります。「奈良でいちばん早く咲く桜」とのことで、「春の使者」といったところ。境内には他にも桜が何本かあって、ふだん人気のない氷室神社も、このときだけは名所になってにぎわいます。

5月1日の献氷祭は、全国から製氷業者がお参りに来て、ニシキゴイなどを封じ込めた氷柱が奉納されます。また、毎月1~2回、「氷献灯」というイベントもあって、氷越しの光が境内をほんのり照らす幻想的な風景が見もの。

拝殿には、奈良で発明されたという円筒形の超高性能スピーカーがあって、機械に100円を入れると、自動で雅楽を5分間「奉納」できます。なかなかユニークなシステムです。

歴史は?

奈良時代の「氷室」が始まり

奈良に都が移った710(和銅3)年、奈良公園を流れる吉城川の上流に、冬のあいだに氷を作って貯蔵しておく氷室が造られ、氷の神がまつられたのが始まり。毎年、ここから氷を平城京に献上していました。その後、平安時代に今の場所に移りました。

イベントは?

初夏の「氷の祭典」と秋の「舞の祭典」

5月1日 献氷祭(けんぴょうさい)

全国から製氷業者や氷販売業者が参列して、コイやタイを封じ込めた豪華な氷柱が奉納され、舞楽の奉納もあります。氷業界の物故者慰霊祭もあり。氷の神様ということで、氷室神社と氷業界との結びつきがよく表れた行事と言えます。

9月30日・10月1日 例祭(舞楽)

氷室神社は献氷際が有名ですが、こちらが「例祭」。1日目は氏子のお祭りで、2日目の夜にある舞楽の奉納が有名です。伝統ある舞楽が11曲も奉納されて、自由に見られます。奈良でもこれだけたくさん見られる機会はなかなかないとか。

どうやって行く?


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近鉄奈良駅から徒歩15分

近鉄奈良駅からバスで4分・JR奈良駅からバスで7分
「氷室神社・国立博物館」下車すぐ

氷室神社データ

拝観料 なし(お賽銭での奉献を希望)
拝観時間 4月~10月:午前9時~午後6時
11月~3月:午前9時半~午後5時半

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