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唐招提寺

奈良市内でも第一級の貴重な国宝建築や仏像が見られるお寺。古建築や仏像が目的の旅なら必ず行きたいスポットです。

どんなところ?

西ノ京の一角に建つ古建築の宝庫

西ノ京のひなびた道を歩いていくと、土ベイと松並木のあいだに唐招提寺の入口・南大門が建っています。このあたりは、平城京があった当時の面影がありそうなところ。門を入ると、広々した境内に貴重な古建築がいくつも建っています。

見かた・楽しみかたは?

貴重な国宝建築群と金堂の立派な仏像

唐招提寺の南大門を入った正面にある、堂々とした金堂は、奈良時代に金堂としてできた中で唯一残っている貴重な建物。奈良らしい寄棟造りで、柱のまん中が膨らんでいる「エンタシス」など、奈良時代のスタイルが残っています。

中には、本尊・廬舎那仏(るしゃなぶつ)、薬師如来、千手観音と、3体の巨大な仏像があります。四天王像などと合わせて、奈良時代にできた国宝です。この3体の組み合わせは他にはないとか。

金堂の裏には、平城宮の建物を移したという「講堂」や2階建ての「鼓楼」、東のほうには校倉造(あぜくらづくり)の経蔵・宝蔵などの国宝建築が並びます。特に経蔵は、唐招提寺ができる前にあった米蔵がもとになっているそうで、正倉院より古い日本最古の校倉造とのこと。

歴史は?

唐から来た鑑真和上が創建

奈良時代の759(天平宝字3)年、唐から何度も失敗しながらわたってきた鑑真和上が、新田部親王の屋敷跡を譲り受けて開きました。僧侶が戒律を学ぶための道場です。はじめは簡素だったのが、金堂などの建物が少しずつ整備されていったようです。

いったん衰退した後、鎌倉時代に再興されました。

イベントは?

ハート形のうちわをまく「うちわまき」が有名

5月19日 うちわまき

鎌倉時代に唐招提寺を復興した覚盛上人の命日の行事。法要と舞楽の奉納があった後、国宝の鼓楼2階の回廊から、ハート形をしたうちわをまきます。

覚盛上人は戒律を厳しく守った人で、蚊にさされても、それを殺そうとした弟子を戒めたとか。それをしのんで、上人が亡くなったとき、蚊を払ううちわを供えたのが始まりだそうです。

6月5日・6日 開山忌舎利会

唐招提寺を開いた鑑真和上の命日の法要。2日かけていろいろな法要があるほか、茶道家元の献香・献茶、記念講演なども行われます。

当日は、いつもは非公開の御影堂が特別に拝観できて、国宝の鑑真和上坐像が見られます。

9月の中秋の名月の日 観月賛仏会

御影堂のところにある庭園が特別に開放されて、金堂で法要があるほか、裏千家の家元による献茶式が行われます。

どうやって行く?


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近鉄西ノ京駅から徒歩10分

唐招提寺データ

正式名称 唐招提寺
宗派 律宗
拝観料 大人・大学生:600円
中高生:400円
など
拝観時間 午前8時半~午後5時

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