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芳徳寺

剣豪で有名な柳生家の菩提寺。柳生家関係の資料館や柳生家歴代のお墓もあって、時代劇ファンには魅力的なスポットです。

どんなところ?

柳生の里を見下ろす高台にある「簡素なお寺」

芳徳寺は、柳生の里の東側、里を見下ろす山の中腹にあります。ふもとを流れる川沿いから、山道を登っていくと、石垣や白壁が印象的な山門が見えてきます。境内は緑が多くてひっそりした雰囲気。本堂などいくつかの建物がある以外は、庭園風の空間が広がっている感じで、「簡素なお寺」といった印象です。

見かた・楽しみかたは?

柳生新陰流の世界に浸って、境内からのパノラマを楽しむ

芳徳寺には、国宝や重要文化財はないですが、大河ドラマ「春の坂道」をはじめとする時代劇のファンなど、柳生新陰流を知っている人にはおもしろいスポットです。

本堂はなかなか立派な建物で、中には本尊の釈迦三尊像のほか、お寺を開いた柳生宗矩(むねのり)や沢庵和尚の像があります。禅宗のお寺だからか、「剣豪の里」のイメージからか、どことなく「厳しさ」のようなものを感じる本堂です。

本堂のとなりには、柳生家関係の資料館があります。柳生藩・柳生新陰流に関する資料があるところで、刀や木刀、鎧・兜といった武具や、柳生十兵衛がまとめた柳生新陰流の目録「月之抄」などが見られます。本堂裏手の林へ進むと、柳生家のお墓。おなじみの石舟斎・十兵衛・宗矩など、歴代の墓石がならんでいます。

高台にある境内は視界が開けていて、柳生の里が一望できます。眼下に打滝川、その向こうに家老屋敷や陣屋跡などの名所が見わたせて、展望台としても魅力的なスポットです。

歴史は?

江戸時代初めに柳生宗矩と沢庵和尚が創建

1638(寛永15)年、柳生藩主の柳生宗矩が、父の石舟斎宗厳のために沢庵和尚と建てた、と言われています。もとは山城「柳生城」があったところだとか。

その後火事にあって建物は焼けましたが、宗矩や沢庵和尚の像は燃え残ったそうです。明治に入って衰退して、一時は住職もいなくなりましたが、大正から昭和にかけて復興して今に至るとのこと。

どうやって行く?


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近鉄奈良駅からバスで46分・JR奈良駅からバスで50分
「柳生」下車徒歩15分

芳徳寺データ

正式名称 神護山芳徳寺(芳徳禅寺)
宗派 臨済宗
拝観料 大人・大学生:200円
高校生:150円
など
拝観時間 4月~10月:午前9時~午後5時
11月~3月:午前9時~午後4時

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