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南明寺

ひっそりとした環境で、重要文化財の本堂や仏像を見られるお寺。のどかな山あいの里で、観光客もいない中、じっくりとお参りできる穴場スポットです。

どんなところ?

のどかな山里にあるささやかなお寺

南明寺は、奈良市街から柳生へ向かう柳生街道沿いののどかな山里「阪原(さかはら)」にあります。集落の中に、門も塀もない狭い境内があって、本堂と石塔などが建っているささやかなお寺です。バス停からは少し分かりにくいですが、東海自然歩道沿いなので、自然歩道を歩いていくと分かりやすいです。

見かた・楽しみかたは?

のどかで静かな環境で、重要文化財の本堂・仏像群と向きあう

歴史あるお寺ですが、建物は本堂しかなく、見どころとしては本堂そのものとその中の仏像くらいです。

敷地端の石垣上に建っている本堂は重要文化財。鎌倉時代に建てられたといわれています。寄棟造りの屋根や簡素な外観、横長の感じなどが、いかにも奈良らしい雰囲気。南明寺には塀などが一切なく、境内は自由に拝観できるので、思い思いの角度から眺められます。

本堂は普段閉まっていて、本堂内の拝観には予約が必要。中には、本尊の薬師如来をはじめ、四天王や阿弥陀如来・釈迦如来などの仏像があります。薬師如来・阿弥陀如来・釈迦如来の3体は、平安時代の仏像で重要文化財。本尊の薬師如来は、きれいに残った光背が印象的です。

南明寺のまわりは、山あいの田んぼに囲まれたのどかな集落。観光名所といった感じでもなく、訪れる人もほとんどいなくて、こんなところで重要文化財が見られるのは意外な感じです。東海自然歩道ハイクの途中で立ち寄るのもよさそうです。ただ、境内での休憩や食事は禁止とのこと。

歴史は?

「鎌倉時代創建説」が有力

仏教が日本に伝わったころに開かれた「槇山千坊」の1つを移した、と伝えられていますが、鎌倉時代に建てられたといわれる本堂以前に建物があった形跡もなく、そのころに、まわりのお寺から集めた仏像をまつるお寺として建てられたのでは、との説が有力。

イベントは?

菊が活躍する「重陽薬師会」

9月9日ごろの日曜日 重陽薬師会

重陽(菊の節句)の行事。本尊の薬師如来に無病息災や長寿を祈る法要が行われて、舞楽の奉納があるほか、菊酒がふるまわれます。

9月9日は「菊の節句」。祭壇には菊の花が供えられて、舞楽を踊る人の冠にも菊がついたり、菊酒が振舞われたりと、菊が活躍する行事です。

どうやって行く?


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近鉄奈良駅からバスで41分・JR奈良駅からバスで45分
「阪原」下車徒歩4分

南明寺データ

正式名称 医王山南明寺
宗派 真言宗
拝観料 大人・大学生:300円
中高生:200円
など
拝観時間 午前9時~午後4時
要事前予約

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