waraibotoke.jpg

当尾(とおの)の石仏

奈良と京都の境にある当尾では、あちこちで素朴な石仏を見られます。ちょっとしたハイキングコースもあって、石仏めぐりウォークを楽しめるのが魅力。

どんなところ?

素朴な山里のあちこちに石仏が点在

当尾の石仏は、奈良から府県境を越えてすぐにある「当尾の里」に点在しています。周辺は、緑豊かな丘陵地と農村が入り混じったエリア。道路沿いや山道沿いなど、あちらこちらにいろいろなタイプの石仏があって、それぞれに素朴な名前がついています。当尾の見どころ、浄瑠璃寺と岩船寺の間にも分布しているので、石仏を巡りながら移動できるのも魅力です。

見かた・楽しみかたは?

石仏の素朴さを楽しみながら山里を散策

石仏はとくに文化財でもなく、「見どころ」という感じではないですが、何より素朴さが魅力です。いろいろな場所にたたずむ石仏を訪ねては、誰がどんな思いで作ったんだろう、と想像しながら、自然豊かな山里を散策するのが楽しみ方。奈良・大和路に石仏があるところは多いですが、当尾は特にたくさん集まっているエリアで、石仏や散策好きな人には魅力的なところです。

石仏1つ1つには、「わらい仏」・「藪の中三尊」・「一願不動」など、素朴でユニークな名前がついています。もともとついていた名前なわけはなく、地元の人がいつのまにか呼ぶようになった名前でしょう。いつも花が供えてあるのも印象的。地元の人の生活にとけこんでいる感じが伝わってきます。

当尾の「2大名所」浄瑠璃寺と岩船寺の間は、浄瑠璃寺側の一部を除いて、土の道を歩くちょっとしたハイキングコースになっています。自然豊かな中を、石仏をめぐってハイキングしながら名所間を移動できるのが魅力。岩船寺→浄瑠璃寺の順で歩く方が、下りなので楽です。

歴史は?

鎌倉時代~室町時代に作られた

石仏の銘文によると、鎌倉時代から室町時代にかけて作られたようです。当時、都会での仏教を嫌って、人里離れた山の中でひたすら修行に励もうとする僧侶たちが、たくさん当尾に来たとか。そういう僧侶たちがお寺や石仏を建てて、残ったのが今の「当尾の石仏」とのこと。

どうやって行く?


より大きな地図で 当尾石仏群 を表示

JR加茂駅からバスで16分
「岩船寺」下車
岩船寺まで徒歩1分

近鉄奈良駅からバスで33分・JR奈良駅からバスで36分
「浄瑠璃寺」下車
浄瑠璃寺まで徒歩2分

岩船寺~浄瑠璃寺:ハイキングコース経由で1.5km・約40分

concrete5 Content Management
Designed by Galfy