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石上神宮
(いそのかみじんぐう)

深い森の中で、国宝や重要文化財の建物を見られる神社。山の辺の道のスタート地点にもなっています。人気者のニワトリとふれ合えるのも魅力。

どんなところ?

深い森の奥に広がる、文化財の建物を見られる神社

石上神宮は、天理市街を東に抜けた山すそにあります。いかにも歴史ある神社らしい、うっそうとした森に囲まれた参道をぬけると、きれいに掃き清められた砂利の広場や池が見えてきます。その奥が、国宝の拝殿をはじめ、文化財の建物がいくつも建っている「メインエリア」。

見かた・楽しみかたは?

国宝の拝殿はじめ文化財の建物と、人気者のニワトリ

国宝の拝殿は、宮中の神嘉殿(しんかでん)という建物を移したものと言われています。鎌倉時代の建物で、拝殿としては最古のものだとか。神社の建物にしては背が低くて軒も低く、貴族のお屋敷風で優雅です。手前の楼門も重要文化財なほか、楼門手前の階段を登ったところにある、出雲建雄神社(いずもたけおじんじゃ)の拝殿も国宝。

石上神宮の境内には、ニワトリがたくさん住んでいて、マスコット的存在になっています。もともとは奉納されたもので、長鳴鶏(ながなきどり)もいて、朝お参りに行くと見事な鳴き声を聞かせてくれます。

石上神宮は、山の辺の道ハイキングの出発点でもあります。ベンチもあるので、お参りを済ませた後、歩きはじめる準備をするのに好都合。池のほとりに道しるべがあります。

歴史は?

日本最古の神社のひとつ

崇神天皇7年、それまで宮中にあった神剣「布都御霊大神(ふつみたまのおおかみ)」をまつったのがはじまり、と伝えられています。古事記や日本書紀にも出てきて、日本最古の神社のひとつとのこと。

平安時代から鎌倉時代初めころに、宮中の神嘉殿が移されて拝殿になったといわれています。その後、戦国時代などに衰退。

もともと本殿はありませんでしたが、明治7年に当時の宮司が発掘調査して、伝説のとおり神剣が出土して、大正2年に本殿を建てて納めました。

イベントは?

初夏の「でんでん祭」・秋の「ふるまつり」

6月30日 神剣渡御祭(しんけんとぎょさい・でんでん祭)

五穀豊穣などを祈るお祭り。本殿での神事の後、ご神体の神剣を袋に包んで、神主などが境内はずれの神田神社(こうだじんじゃ)まで行列を作って運びます。太鼓をたたきながら練り歩くので、別名「でんでん祭」とも呼ばれます。

神田神社に着いたら、ふつうの神事の後「お田植神事」のはじまり。砂を敷いて作った「田んぼ」で、農作業の所作がおもしろおかしく演じられます。

10月15日 例祭(ふるまつり)

時代行列が4kmの道のりを往復する、石上神宮最大のお祭り。まず、午前中にお旅所がある田町から、お稚児さんが御幣を持って来て儀式が行われます。

午後になって、祭りのメイン、神様を運ぶ渡御行列がスタート。色とりどりの古風な衣装を着た人たちや、よろいを着た騎馬武者など総勢200人が長い列を作って、歴史絵巻を繰り広げます。中でも、神様の霊を乗せたご鳳輦(ごほうれん)というおみこしは、シックな色合いに紫の布がかかって優雅です。

どうやって行く?


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天理駅からバスで7分
「石上神宮前」下車徒歩7分

天理駅から徒歩35分

石上神宮データ

拝観料 無料
拝観時間 回廊内
午前5時半ごろ~午後5時半ごろ
(季節により異なる)
回廊外は1日中

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