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大神神社
(おおみわじんじゃ)

「山がご神体」という形態や、鳥居の形など独特なところの多い、日本最古の神社のひとつ。大和国一之宮で、充実した境内にはたくさんの摂社があって、じっくり巡拝できます。

どんなところ?

立派な参道と拝殿 三輪山の緑に囲まれた神社

大神神社は、大和盆地から丸い形がよく見える、三輪山のふもとにあります。三輪駅を降りて線路を渡ると、広く立派な並木の参道が伸びていて、歴史を感じる風景です。二の鳥居をくぐると、参道はうっそうとした木立の中へ。やがて、立派な建物に金の飾りが印象的な拝殿が見えてきます。

境内は全体的に三輪山ふもとの緑に囲まれていて、森林浴しながらお参りできます。

見かた・楽しみかたは?

原始信仰の名残りの独特なスタイル

境内の充実ぶりや拝殿の立派さも見ものですが、他の神社とは違った独特なスタイルが見どころ。

背後にそびえる三輪山がご神体なので、本殿がありません。参道つきあたりにある立派な建物は、あくまでも拝殿。山など自然のものを信仰対象とする、原始的な形が残っています。拝殿の後ろには、鳥居を3つ合わせたような、独特な「三輪鳥居」があるとか。

拝殿手前にある、2本の柱の間に太くて立派なしめ縄が張ってある鳥居も独特。摂社の狭井神社や檜原神社でも見られます。そのほか、拝殿右手前には、神様の使いとされる蛇が住んでいるという「巳の神杉(みのかみすぎ)」があって、卵が供えられているなど、長い信仰の歴史を感じさせます。

境内には、山すそを中心に摂社がたくさんあります。どれも原生林の中にあって、森林浴しながらすがすがしい巡拝を楽しめるのが魅力。

歴史は?

「日本最古の神社」

紀元前91(崇神天皇7)年、天変地異や疫病に悩んでいた崇神天皇が、太田田根子にまつらせたのが始まりとされていて、日本最古の神社と言われます。初期の大和朝廷は、山の辺の道が通っているあたりにあったと言われているので、その当時からまつられていたのでは、と思われます。

イベントは?

「日本一早いお祭り」や県内最大級の花火大会など

1月1日 繞道祭(にょうどうさい・ご神火まつり)

「全国でいちばん早いお祭り」とも言われる行事。まず、年が明けてすぐ、神官がきり出した「ご神火」を拝殿の灯籠に移します。その後1時から、拝殿で神事。終わると、境内の明かりが全部消えて、ご神火が拝殿前の大たいまつに移されます。これを若者が担いで、太鼓を打ち鳴らしながら摂社18社を巡るという、勇壮なお祭りです。

境内では参拝者が、持ってきた火縄などにご神火を移します。持って帰って料理などに使うためで、古社ならではの風習です。

4月8日~10日 春の大神祭

二千年の伝統があるといわれる、大神神社の例大祭。祭りのメインは、若宮の大直禰子神社(おおたたねこじんじゃ)。まず1日目は、大直禰子神社で神事の後、神様の霊を本社の拝殿に運んで宵宮祭が行われます。

2日目は、午前中に拝殿で巫女さんによる神楽などが行われ、午後には、若宮の神霊を乗せたおみこしや、馬に乗った神官、昔風の衣装を着た人たちなどが三輪の町を行列します。最終日は、神様を若宮に戻したあと、「後宴能(ごえんのう)」が行われて、無料で見られます。

7月30日~31日 綱越神社例祭(おんぱら祭)

三輪駅のさらに西、国道沿いにある摂社綱越神社のお祭り。6月末に全国で行われる「夏越(なごし)の祓」です。

2日間とも、参拝者は茅の輪をくぐれます。1日目は宵宮で、2日目が祭のメイン。神職が祝詞を唱えたり、神馬が境内をまわったりする神事が行われます。隣接する駐車場では、特設ステージでブラバン演奏や踊りの披露があったり、地元特産品の販売などがあってにぎやか。夜には、奈良県最大規模、2,000発の花火が上がる「奉納花火大会」があります。

10月23日~25日 秋の大神祭

春と並んで歴史のある例大祭。秋は、「氏子の里祭り」という位置付けです。

1日目は宵宮。2日目の午前中は、春と同様に巫女さんによる神楽などが行われ、午後には、地元青年会や地域の子供たちがハッピを着て、それぞれの町の「太鼓台」を曳きまわします。最後は、拝殿前に全部の太鼓台が集まって大賑わい。

どうやって行く?


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JR三輪駅から徒歩10分

大神神社データ

拝観料 無料
拝観時間 1日中

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