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中宮寺

有名な美仏「菩薩半跏像(ぼさつはんかぞう)」が見られるお寺。法隆寺の片隅にある小さなお寺ですが、尼寺らしくきれいですがすがしい境内も魅力です。

どんなところ?

法隆寺東院伽藍の裏手に建つ、品のあるお寺

中宮寺は、夢殿がある法隆寺東院伽藍の裏側に、隠れるようにひっそりとあります。有名観光地のすぐそばですが、観光ルートから少し外れているせいか、訪れる人は少なめ。境内はあまり広くなくて、建物も少ないですが、いつもきれいに掃除されているほか、建物も上品な感じで、品格を感じるお寺です。

見かた・楽しみかたは?

ユニークな本堂と有名な「美仏」

中宮寺のほぼ唯一の見どころといっていいのが、本堂と本尊・菩薩半跏像。本堂は、昭和43年にできた新しい建物で、文化財ではないですが、池に浮いているようなユニークなデザインをしています。朱塗りの色もなかなかおしゃれな感じです。

中にまつられているのが、日本でも有数の有名な仏像「菩薩半跏像」。片足を組んで座っていて、片手の指を軽くほほに触れながら、かすかな微笑をたたえている姿は、一度はどこかで見たことがあるのでは。何度見ても、いくら眺めていても美しい、「美仏」の代表格のような仏像です。

本堂を囲む堀のまわりは、初夏にはヤマブキがきれいに咲きほこります。すがすがしい境内やおしゃれな本堂とあいまって、上質なヤマブキの名所と言えるでしょう。

歴史は?

飛鳥時代創建 戦国時代に今の場所へ

飛鳥時代の法隆寺ができたのと同じころ、聖徳太子が自分の母、穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇后の宮跡に建てたとか、穴穂部間人皇后自体が発願したとか、説があって詳しく分かっていないようです。もともとは、今の場所から400m位東にあったとか。

それから衰退して、鎌倉時代にいくらか復興されたものの、戦国時代に火事にあって、今の場所に避難してきたとのこと。その後、江戸時代から、皇族が住職となる門跡尼寺(もんせきにじ)となりました。

どうやって行く?


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JR法隆寺駅から徒歩25分

JR法隆寺駅からバスで7分
「法隆寺門前」下車徒歩10分
または
近鉄筒井駅からバスで9分
「中宮寺前」下車徒歩10分

中宮寺データ

正式名称 法興山中宮寺
宗派 聖徳宗
拝観料 大人:500円
中学生:400円
など
拝観時間 3月21日~9月30日:午前9時~午後4時半
10月1日~3月20日:午前9時~午後4時

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