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御霊神社

大きな赤い鳥居が目をひく、上品な雰囲気の神社。石畳の境内には、拝殿や摂社がこぎれいに並んで、歴史も深くて、ならまち散策の途中で立ち寄りたいスポットです。

どんなところ?

ならまちの街角に建つ、格調高い雰囲気の神社

御霊神社は、元興寺(塔跡)のすぐ南側、ならまちの静かな住宅街の街角にあります。まわりはしっかりした築地塀に囲まれていて、正面には真っ赤な鳥居と立派な門があって、格調高い雰囲気。境内は狭いですが、石畳できれいに整備されているなかに、拝殿や摂社が整然と配置されていて、なかなか上質な空間になっています。

見かた・楽しみかたは?

上品で格調高い雰囲気を味わう

全体的な雰囲気が一番の見どころ。外から見た感じも境内の中も、上品で格調高い雰囲気が漂っています。入母屋造(いりもやづくり)が印象的な拝殿を中心に、小ぢんまりした摂社や植木がうまく配置されていて、石畳が敷かれていて、「きちんと整備されている」という感じ。歴史の深さや由緒正しさが表れています。

小さな神社ですが、小ぢんまりしたものの多い、建てこんだならまちの中にあると、「充実した立派な神社」という印象です。狭い境内も、どことなく開放感を感じます。有名な見どころでもないわりには、ならまち散策のルート上にあるせいか、立ち寄る人も多いです。散策の途中でちょっと立ち寄って、上品な雰囲気を味わっていきたいスポットです。

そんな雰囲気の一方で、御霊神社は「怨霊を鎮めるための神社」という面もあります。奈良時代の井上皇后をはじめ、非業の死を遂げた皇族や貴族がまつられていて、平安時代の「御霊信仰」の名残りを残す神社として貴重な存在。華やかな古代史のそんな一面に少し思いをはせてみるのも、御霊神社の味わい方です。

歴史は?

平安時代に桓武天皇が創建

平安時代の800(延暦19)、桓武天皇が建てたとのこと。井上皇后(内親王)や他戸皇太子(親王)などがまつられています。

井上皇后は、光仁天皇を呪ったとのことで廃され、同じく廃された他戸皇太子と一緒に今の五條に流され、一緒に亡くなりました。その後、天変地異や疫病が続いて、2人のたたりだと恐れられ、皇后・皇太子号を復活して、五條に2人をまつるお寺や神社を建てたそうです。そこから移されたのが、ならまちの御霊神社だとか。

もとは元興寺南大門のところにあったのが、1451宝徳3の元興寺の火事で焼け、その後今の場所に移ったとのこと。

イベントは?

ならまちあげての「秋季例祭」

10月13日 秋季例祭

ならまちで一番大きなお祭り。ならまち一帯に5,000軒もの氏子を持つという御霊神社らしく、観光行事というより氏子のためのお祭り、という感じ。

午前中に神事があって、午後の渡御祭では、おみこし・花笠・獅子舞などといっしょに、神職や白装束の氏子、稚児などが、広大な氏子区域を練り歩きます。範囲があまりに広大なので、神職や稚児は人力車に乗るほか、2つのコースを1年おきに回って氏子区域をカバーします。

どうやって行く?


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近鉄奈良駅から徒歩15分
JR奈良駅から徒歩25分

JR奈良駅からバスで8分
「田中町」下車徒歩5分

御霊神社データ

拝観料 無料
拝観時間 1日中

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