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璉珹寺
(れんじょうじ)

めずらしい女形の「はだか阿弥陀」があるお寺。狭いお寺ですし、仏像は5月にしか拝観できませんが、季節の花も咲いてなかなか雰囲気のいいスポットです。

どんなところ?

ならまちの南にある、ひっそりしたきれいなお寺

璉珹寺は、ならまちから南へ、バス通りを渡って少し行ったところにあります。通りから土塀の道を入った先に、ささやかな山門があって、お庭風のスペースの先にもうひとつ門があって、それをくぐると本堂が建っています。観光客の姿もなく、いつもひっそりしたお寺ですが、庭園風にきれいに整備されています。

見かた・楽しみかたは?

花のあるおもむき深い境内・めずらしい本尊や美仏

建てこんだ町中にある璉珹寺の境内はとても狭いですが、きれいに整備されていて、なかなかおもむきがあります。途中に塀と門があって2つに分かれたスペースに、いろいろな植物が植わっていて、四季折々の花を咲かせるほか、鉢植えや生け花も置いてあったりして、目を楽しませてくれます。

璉珹寺の本尊は、めずらしい「はだか阿弥陀」。毎年5月に公開されます。上半身は裸、下半身ははかまをはいためずらしい立像で、女性的な雰囲気。また、脇侍(わきじ)の観音菩薩は重要文化財で、なかなか美しい仏像です。

本尊の公開中には、本堂に向かって左にある座敷にも入れます。座敷から眺める庭は、また風情があっていい雰囲気。

ならまちの観光コースからはずれたところにあって、特に有名な見どころでもなく、訪れる人もほとんどいないお寺です。そのぶん静かで、どことなくおもむき深いスポット。5月にならまちを歩くなら、立ち寄ってみたいところです。

歴史は?

飛鳥の紀寺が移転

別名「紀寺」とも呼ばれ、藤原京にあった豪族・紀氏の氏寺が、都が移ったときに移されたお寺だとか。行基が開いたとか、荒廃していたのを紀有常が再興した、ともいわれています。奈良時代には、かなり大きなお寺だったようです。

イベントは?

秘仏公開や、お酒を飲みながら楽しむ月見

5月1日~31日 本尊「はだか阿弥陀」公開

秘仏の本尊「はだか阿弥陀」など、本堂の仏像を拝観できます。座敷では、着物や版画の展示もあり。

中秋の名月の日 大人の月見会

お酒を飲みながら月見を楽しむイベント。ホテルフジタのバーテンダーが作るカクテルをはじめ、各種お酒やおつまみの販売あり。いつもはひっそりした境内が、大勢の人でにぎわいます。

どうやって行く?


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近鉄奈良駅から徒歩25分
JR京終駅から徒歩10分

JR奈良駅からバスで8分
「田中町」下車徒歩4分
近鉄奈良駅からバスで13分
「紀寺町」下車徒歩2分

璉珹寺データ

正式名称 常行山璉珹寺
宗派 浄土真宗
拝観期間 5月中
拝観料 大人:400円
など
拝観時間 午前9時~午後4時

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