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志賀直哉旧居

高畑のおもむきある通りに面した、おしゃれで落ち着いたお屋敷。作家の志賀直哉が住んでいた家で、文学好きな人にとっては魅力のスポット。

どんなところ?

高畑の土ベイに囲まれた立派なお屋敷

志賀直哉旧居は、奈良公園の南側、春日大社境内から「ささやきの道」を通りぬけた高畑(たかばたけ)の一角にあります。周辺は、高畑の特徴でもある、土ベイが続く落ち着いた道。その中でも特にきれいな土ベイに囲まれて、2階建ての立派なお屋敷が建っています。

今は奈良学園のセミナーハウスになっていますが、一般にも公開されていて、中に入って見られます。

見かた・楽しみかたは?

文化人たちの息吹と志賀直哉の人柄

中に入る前に、まずは門の外から全体の雰囲気を見ておきたいところ。地味な土ベイが落ち着いた雰囲気を作って、その中に建つ日本建築はなかなか絵になります。

門を入ると、数寄屋造り風のおしゃれな建物が見えます。なかなか立派な建物です。中も、部屋数がたくさんあって、まさに「お屋敷」という感じ。外から見ると和風建築に見えますが、中は和室が多いながらも洋風の部屋もあって、和洋折衷でモダン。すべて自分で設計したという志賀直哉のセンスがうかがえます。

食堂の窓側にある「サンルーム」は、特に洋風のつくりで、庭が見わたせる広々とした窓が印象的。たくさんの文人や芸術家が集まって、語り合ったりゲームを楽しんだ場所で、「高畑サロン」と呼ばれたところです。近代文学に興味がある人にとっては、感慨深い場所なはず。

志賀直哉旧居の館内を見ていくと、志賀直哉のこだわりと家族への愛情が見えてきます。客が集まるサンルームと子供部屋を離したり、奥さんの部屋と子供部屋をあえて区切って子供の独立性を育てようとしたり、かなり細かいところまでこだわった設計になっていて驚かされます。

歴史は?

昭和4年、志賀直哉自身の設計で建築

昭和4年、奈良の借家に住んでいた志賀直哉が、全部自分で設計して、京都の数寄屋大工に頼んで建てました。昭和13年まで家族で住んで、有名な「暗夜行路」を執筆。

その後、他の人が住んだり空き家になったりした後、厚生年金の宿泊所「飛火野荘」として使われました。建て替えのために取り壊される話があがりましたが、昭和53年、保存のために奈良学園の理事長が買収して、セミナーハウスになって一般公開も始まったとのこと。

どうやって行く?


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近鉄奈良駅からバスで6分・JR奈良駅からバスで12分
「破石町」下車徒歩7分

近鉄奈良駅から徒歩30分

志賀直哉旧居データ

入館料 高校生以上:350円
中学生:200円
など
開館時間 3月~11月:午前9時半~午後5時半
12月~2月:午前9時半~午後4時半
休館日 月曜日・年末年始

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