秋篠寺
奈良らしい雰囲気の国宝の本堂や、有名な美仏・伎芸天を見られるお寺。参道の両側に広がる「苔の庭」も魅力のスポットです。
どんなところ?
「歴史の道」沿い 競輪場の近くでも落ち着いたお寺
秋篠寺は、大和西大寺駅から北西に1kmくらい行ったところにあります。すぐ近くに競輪場がありますが、お寺のまわりは緑が多くて落ち着いた感じ。バス停から行くと東門から入りますが、できれば南門から入るのがおすすめ。西大寺から「歴史の道」を歩くと南門から入れます。
南門を入ると、両側の林の下に見事な苔のじゅうたんが広がっていて、そこをぬけると本堂などが見えてきます。
見かた・楽しみかたは?
苔の庭・国宝の本堂・美仏伎芸天
門を入ったら、まずは「苔の庭」の眺めを楽しみたいところ。南門を入るとすぐに両側にありますし、東門から入ったときは、左に進むと見えてきます。もともとは、東西両塔や金堂が建っていたところで、南門から歩いていくと、右側で東塔の礎石を見られます。これだけの見事な苔が、拝観料を払う手前で見られるのは貴重です。
参道を進んでいくと、土塀に囲まれたエリアに本堂が見えてきます。林が切れて、急に明るくなる感じ。国宝の本堂は、鎌倉時代に再建された建物ながら、寄棟造りのゆるやかな屋根で、奈良らしいスタイル。扉が格子戸になっているのもおしゃれです。
本堂の中では、本尊の薬師三尊像など、奈良~鎌倉時代くらいの重要文化財の仏像がいくつか見られます。なかでも特に有名なのが、美仏として人気のある、伎芸天と言われる仏像。本堂内で唯一、ライトを浴びています。「東洋のミューズ」とたたえられたり、いくつもの歌に詠まれたりして、昔から人々を魅了してきた仏像です。
歴史は?
奈良時代最後の官寺 平安時代の火事で衰退
奈良時代末期の776(宝亀7)年、光仁天皇の勅願によって善珠が建てた奈良時代最後の官寺、と言われていますが、諸説あってはっきりしていないようです。
大伽藍を持って栄えましたが、平安時代末期の火事でほとんどの建物が焼失。その後鎌倉時代に、講堂があったところに今の本堂ができたとのこと。
イベントは?
秘仏の「大元帥明王」公開+ご朱印
6月6日 大元帥明王像特別開扉
境内左手の大元堂にある秘仏の大元帥明王が、この日だけ公開されます。重要文化財で、日本に1体しかないとか。2mを超す大きな仏像で、明王らしくかなりの迫力です。
秋篠寺は、ふだんは最近はやりのご朱印をやっていませんが、この日だけは大元帥明王のご朱印がもらえます。
どうやって行く?
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近鉄大和西大寺駅からバスで4分
「秋篠寺」下車徒歩2分
近鉄平城駅から徒歩13分
近鉄大和西大寺駅から徒歩20分
秋篠寺データ
正式名称 | 秋篠寺 |
宗派 | (単立) |
拝観料 | 高校生以上:500円 中学生以下:無料(成人同伴) |
拝観時間 | 午前9時半~午後4時半 |