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菅原天満宮

静かな町中にある、小ぢんまりとして素朴ながら、格式も感じさせる神社。菅原道真ゆかりの「菅原の里」にあって、天満宮らしく梅の木や牛の石像もあります。

どんなところ?

落ち着いた「菅原の里」にある、格式を感じる神社

菅原天満宮は、阪奈道路や喜光寺の近く、「菅原の里」と呼ばれるところにあります。交通量の多い国道からそんなに離れていませんが、静かで落ち着いた町です。境内はそんなに広くないですが、築地塀に囲まれていて、入口には鳥居といっしょに門もあって、どことなく格式を感じます。

見かた・楽しみかたは?

格式と素朴さをあわせ持った境内 「道真公生誕地」伝説も

文化財の建物があるわけでもないですし、これといって見どころのあるスポットではないですが、全体的な雰囲気を楽しみたいところ。奈良の神社によくある素朴さと、どことなく漂う格式をあわせ持った神社です。

まわりを囲む築地塀や、入り口あたりの雰囲気はなかなか立派。門を入ると正面に見える拝殿も、風格を感じます。菅原氏発祥の地ということで、他とは違う特別な天満宮、というのが表れているようです。一方で、左手の手水屋は、昔ながらのおもむきで素朴な雰囲気。全体的に、どこかホッとできる、親しみのある感じもします。

天満宮らしく、境内には梅の木があちこちにあるほか、牛が伏せた形の石像が7体あったり、筆塚もあります。また、このあたりが菅原道真生誕の地、という伝説があって、神社から東へ少し行ったところに、産湯に使ったという池があります。

歴史は?

創建は不明 菅原氏の祖神・祖先・道真公が祭神

いつごろ、どうやってできたかは分かっていません。あたり一帯は、菅原氏の祖先の豪族・土師(はじ)氏の本拠地だったところ。土師氏がその祖神(おやがみ)をまつったのが始まりでは、と言われています。その後、道真公もまつられたようです。

今も、道真公といっしょに、土師氏祖神の天穂日命(あめのほひのみこと)、祖先の野見宿禰(のみのすくね)がまつられています。

イベントは?

コミカルな「おんだ祭り」や書道の祭典「筆祭り」など

2月25日 祈年祭・おんだ祭り

五穀豊穣などを祈って、田植の所作をおもしろおかしく演じるお祭り。拝殿での雅楽の演奏や、拝殿前での神事の後、拝殿前のスペースを田んぼに見立てて「お田植神事」が始まります。

お面をかぶった「田主」と、牛のかぶりものをかぶった子供が、田おこしから種もみまき、田植までを演じます。苗に見立てた松葉は参拝客に投げられて、縁起物として取り合います。

2月上旬~3月上旬に、梅の盆栽を展示する「盆梅展」が開かれていて、入場料が要りますが、おんだ祭の日だけは無料で見られます。

春分の日 筆祭り

書の上達や書道の発展を祈る、比較的新しいお祭り。筆づくりの元祖・蒙恬(もうてん)の絵を掲げて神事が行われます。この日は、使い古した筆を持っていくと、かわりに新しい筆をもらえるので、筆を持った人でかなりの盛況。古い筆は、境内の筆塚の前で護摩がたかれて、火に投げ入れて供養します。

この他境内では、筆のためし書きや筆・墨の製造実演、即売会なども行われて、書道一色の1日といった感じ。

6月25日 誕生祭・鷽替え(うそかえ)神事

菅原道真公の誕生日のお祭り。鷽替え神事は、全国の天満宮で行われていて、「鷽(嘘)がまことに変わる」という道真公のエピソードから始まった、ユニークなお祭りです。

まず、参加者は鷽のお守りを買います。そして、太鼓の音に合わせて、口々に「かえましょ」と言いながら、お互いのお守りを交換していきます。交換すればするほど縁起がいいとか。制限時間終了後、お守りについている番号で抽選をして、商品が当たります。

どうやって行く?


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近鉄尼ヶ辻駅から徒歩14分

近鉄学園前駅からバスで9~13分
「阪奈菅原」下車徒歩3分

菅原天満宮データ

拝観料 無料
拝観時間 1日中

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