平城宮跡
平城遷都1,300年祭のメイン会場になった、広大な史跡公園。平城京の中心「平城宮」があったところで、巨大な建物が復原されて、奈良時代の都に思いをはせられるスポットです。
どんなところ?
広大な草っぱらに建物や博物館が点在
平城宮跡は、大和西大寺駅の東側、近鉄の線路沿いに広がっていて、奈良へ向かう近鉄の車内からもよく見えます。とにかく広大な草っぱらがあって、その中に復原された建物や博物館が点在している感じ。全部を歩いて回ろうとすると、かなりの長距離を歩かされるし、時間もかかります。駅などのレンタサイクルを利用すれば、効率よく回れます。
見かた・楽しみかたは?
広さや復原された建物を見て、都に思いをはせる
まずは、だだっ広さ自体が見もの。これだけ広大な草っぱらを見る機会もなかなかないですが、都だった当時は、ここに国の政治関係の建物や皇居の建物が立ち並んでいたわけです。当時に思いをはせながら、スケール感に浸ってみたいところ。
建物としては、平城宮の入り口だった朱雀門と、最重要な儀式に使われた大極殿が復原されています。二条大路南四丁目バス停から行く場合は、最初に朱雀門を見られます。とにかく巨大さと、朱塗りの鮮やかさに目を見はるばかり。朱雀門から、平城宮跡の敷地を北へ何分か歩いていくと、第一次大極殿がそびえ立っています。こちらはさらに巨大。大仏殿もそうですが、機械も何もなかった時代にこんな大きな建物を建てた、ということに驚かされます。
ひたすら当時の姿を想像して歴史のロマンに浸る、というのが平城宮跡の基本的な楽しみ方ですが、桜など四季折々の花も咲きますし、休憩所やベンチもあるので、のんびりピクニックを楽しむのもよさそうです。
歴史は?
首都の中枢から農村へ・特別史跡指定から復原へ
ご存じのとおり、710(和銅3)年、飛鳥の藤原京から奈良に都が移されました。784(延暦3)年に長岡京に移るまで、途中の5年位を除いて70年程度日本の首都だったわけですが、その間に大極殿の位置などが変わっているようです。
都が京都に移ると、今の奈良公園周辺は門前町として栄えましたが、平城宮などは急速にさびれて農村に戻ったとのこと。
大正のころから平城宮跡を保存する運動が始まって、昭和に入って平城宮跡が特別史跡に指定されました。平成に入って建物の復原が進んで、まず朱雀門、それから平城遷都1,300年祭の年に大極殿が復原されました。
イベントは?
年2回の「平城京天平祭」
ゴールデンウイーク中 平城京天平祭
2006年から「平城京遷都祭」として始まったイベントが、2010年から名前を変えて行われています。平城宮跡内の「玄武」・「白虎」・「青龍」・「朱雀」4つのエリアで、パレードやパフォーマンス、出店やコンサートなど、毎年いろいろな企画が行われています。
8月後半の週末 平城京天平祭☆夏
平城京天平祭の夏バージョン。夜のイベントがメインで、灯籠やライトアップ、イルミネーションなど、「光の祭典」という感じ。ライブやステージパフォーマンス、「光の天平行列」などが行われます。
どうやって行く?
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近鉄大和西大寺駅から西側の「佐伯門」まで徒歩12分
近鉄奈良駅からバスで15分・JR奈良駅からバスで20分
「平城宮跡」下車 大極殿まで徒歩8分
近鉄奈良駅からバスで20分・JR奈良駅からバスで10分
「二条大路南4丁目」下車 朱雀門まで徒歩6分
平城宮跡データ
入場料 | 無料 |
観覧時間 | 1日中 |