環濠集落
(かんごうしゅうらく)
堀の名残りの水路に白壁や石垣が映る、風情ある眺めが楽しめるスポット。防衛のために、まわりに堀を作った集落の跡で、風情ある町並みも魅力。
どんなところ?
のどかな山の辺の道途中に現れる、堀のある集落
環濠集落は、戦国時代などにできた、防衛のためにまわりを堀で囲んだ集落。山の辺の道の途中、竹の内や萱生(かよう)という集落で名残りを見ることができます。のどかな田園をぬけて落ちついた集落に着くと、その手前に一部だけ堀が残っていて、竹の内には案内板もあります。
見かた・楽しみかたは?
水面に映る景色を楽しんで、戦乱の時代に思いをはせる
天理から山の辺の道を歩いていくと、先に着くのが竹の内。集落の手前にトイレがある公園があって、説明版が立っているので、手がかりにすると分かりやすいです。公園の裏手に、環濠の名残りの堀が2区画残っていて、田園と集落の境目、という感じが分かります。白壁が水面に映っていい眺め。
さらに1kmくらい進むと萱生。萱生に残る堀は、塀や石垣に接しているので、水面に映る景色はさらに見事。堀の反対側は小さい古墳で、古墳の堀を利用しているのがよく分かって興味深いです。
どちらも観光名所ではなくて、人が住んでいるふつうの集落。「見どころ」という感じではないですが、奈良らしい落ち着いた家並みもいいし、堀がぐるっと集落を囲んでいた戦乱の時代に思いをはせるのが楽しみ方。
歴史は?
室町時代ころに作られて、今も名残りが残る集落
環濠集落は、室町時代初めころから戦国時代にかけて全国に作られました。奈良にもほうぼうに作られて、いくつかが残っています。竹の内と萱生は、そのなかでも一番高いところにあるとか。
どうやって行く?
より大きな地図で 環濠集落(竹の内・萱生) を表示
天理駅からバスで9分
「三昧田」下車 竹の内まで徒歩15分
天理駅からバスで11分
「大和神社」下車 萱生まで徒歩10分
JR長柄駅から
竹の内まで徒歩30分
萱生まで徒歩25分
石上神宮から山の辺の道を歩いて
竹の内まで1時間
萱生まで1時間15分