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吉野水分神社
(よしのみくまりじんじゃ)

ユニークな建物配置と雅やかな重要文化財の建物が魅力の神社。落ち着いた空間に、春にはしだれ桜が咲く上質なスポットです。

どんなところ?

吉野・上千本エリアにある、雅やかで落ち着いたスポット

吉野水分神社は、金峯山寺などがある吉野のメインエリアのはるか奥、上千本エリアにあります。桜の時期にもそれほど混まず、比較的落ち着いたところ。道路に面して建つ、朱塗り鮮やかな鳥居と楼門が印象的です。建物に囲まれた境内は、雅やかな建物と手入れされた庭の上質な空間。

見かた・楽しみかたは?

ユニークな建物配置を実感して、上品な建物でお参り

吉野水分神社の建物は、ほとんど全部重要文化財。楼門を入ると、建物に囲まれているのがユニークです。入って左が拝殿、右が本殿。拝殿ごしに本殿を拝むのが普通の神社ですが、拝殿と本殿の間に立ってお参りするのはめずらしいスタイルです。この建物配置をまずは実感したいところ。

建物はどれも檜皮葺き(ひわだぶき)で、神社らしく雅やかな雰囲気。特に本殿は、たくさんの彫刻で飾られていて、桃山建築の特長が出ています。豪華で上品な眺めを楽しみつつお参りできるのが魅力。

境内中央は、よく手入れされた小さな庭園になっています。ここにしだれ桜の木があって、時期には見事な眺め。雅やかな雰囲気を一層引き立てます。桜が終わって5月になると、こんどは3,000株のスズランの季節。狭い境内ながら、花も楽しめる神社です。

歴史は?

創建は不明 平安時代に今の場所に移って「子守明神」へ

いつ、どうやってできたかよく分かっていません。飛鳥時代終わりごろの記録があるので、このころにはあったようです。もともとは、今の場所よりもっと奥、奥千本エリアの青根ヶ峰にあって、いくつもの川の源流なことから、「水を分ける神」の名のとおりだったわけです。806(大同元)年ころ今の場所に移ったとか。

平安時代から、「みくまり」が「みこもり」と読みかえられて、子守明神と呼ばれるようになったとのこと。豊臣秀頼もこの神社のご利益で生まれたと言われ、そのお礼として今の建物が整備されたとか。

イベントは?

ユーモラスな「御田植祭」

4月3日 御田植祭

各地の神社で行われる御田植祭の吉野水分神社版。拝殿を会場に、翁の面をかぶった「田男」と牛の面をかぶった牛役が登場して、田植え道具を使って、田んぼを耕すところから稲刈りまでの農作業をおもしろおかしく演じます。

最後に、田男による御供撒きもあり。

どうやって行く?


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近鉄吉野駅徒歩3分の千本口駅からロープウェイで3分
吉野山駅下車バスで20分
「奥千本口」下車徒歩20分
(春の期間バスは竹林院前より奥のみ)

吉野山駅から徒歩1時間10分

吉野水分神社データ

拝観料 無料
拝観時間 午前8時~午後4時

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