法起寺
(ほうきじ・ほっきじ)
斑鳩の田んぼが広がる中にある、日本最古の三重塔が建つお寺。その他の文化財はほとんどなくて、とにかく三重塔を眺めるスポットです。
どんなところ?
田んぼに囲まれた、開放感ある境内のお寺
法起寺は、斑鳩のはずれのほう、交通量の多い県道と広大な田んぼに挟まれたところにあります。まわりが開けているおかげで、かなり遠くからでも三重塔を眺められます。境内は、そんなに広くないながらも、まわりがまわりだけに開放感があります。木や池が適度にあって、休憩所もあるので、のんびり三重塔を眺めて過ごすにはいいところです。
見かた・楽しみかたは?
境内の外から・中から、とにかく三重塔を見上げる
境内に入る前に、まずは南側の農道に回って、南大門越しに三重塔を眺めてみたいところ。いちばん絵になる構図です。秋になると、手前にコスモスが咲いたりして、なかなかいい雰囲気。
境内に入っても、とにかく見どころは三重塔。飛鳥時代の終わりごろに建てられてから今日まで残る、日本最古の三重塔で国宝です。法隆寺といっしょに世界遺産にも登録されています。
大きさも最大級だそうで、たしかにどっしりとして立派です。修理のときに改造されたりして、できた当時の姿はよく分かっていない部分もあるようですが、昭和の解体修理のとき、研究結果をもとに当時の姿に復元したとのこと。
もうひとつ、法起寺境内で見られる文化財は、収蔵庫にある本尊の十一面観音。10世紀後半に作られたものだそうです。
あまり人も多くないお寺なので、とにかくのんびりと三重塔を眺めて、飛鳥時代に思いをはせるのが、法起寺の楽しみ方。
歴史は?
飛鳥時代創建・三重塔建立
飛鳥時代、聖徳太子が法華経(ほけきょう)の講義をした岡本宮を、聖徳太子の死後、子供の山背大兄王(やましろのおおえのおう)がお寺に改めたのがはじまり。その後、何十年かかけて少しずつ整備されていって、706(慶雲3)年ころ三重塔ができたとか。
その後、衰退と復興を繰り返して、江戸時代のはじめには三重塔だけになっていたそうです。江戸時代を通して、建物が修復や再建されて、今の境内の姿になりました。
昔から「ほっきじ」と呼ばれてきましたが、世界遺産に登録されたとき、法隆寺の「法」と読み方を合わせるために、「ほうきじ」が正式な読み方になりました。
どうやって行く?
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JR大和小泉駅から徒歩30分
JR法隆寺駅から徒歩40分
近鉄郡山駅からバスで18分
法隆寺前バス停からバスで5分
「法起寺前」下車すぐ
法起寺データ
正式名称 | 岡本山法起寺 |
宗派 | 聖徳宗 |
拝観料 | 300円 |
拝観時間 | 2月22日~11月3日:午前8時半~午後5時 11月4日~2月21日:午前8時半~午後4時半 |