竜田神社
立派な楠のご神木が印象的な神社。歴史が深くて風格も漂いながら、地元の人の憩いの場にもなっていて、親しみやすさも感じるスポットです。
どんなところ?
奈良街道の旧道沿いにある、オープンな感じの神社
竜田神社は、法隆寺から1キロくらい西に行ったところ、奈良街道(国道25号線)の旧道沿いにあります。2辺が道路に面していて、まわりには住宅も多くオープンな感じ。楠や松など適度に緑があって、神社らしいすがすがしさもある境内です。
見かた・楽しみかたは?
どことなく漂う風格を楽しんで、楠のご神木を眺める
竜田神社には特に文化財の建物はなく、本殿も比較的最近建てられたような雰囲気。「どこにでもある普通の神社」という印象ですが、渋い色をした鳥居はなかなか立派で、ここから本殿を眺めた景色は、歴史の深い神社らしい風格も感じます。
境内に入って目につくのが、向かって右にある楠の巨木。竜田神社のシンボルです。樹齢850年といわれるご神木で、太さも枝ぶりもかなりのもの。少し離れて眺めると雰囲気を楽しめますし、近くで見上げるとなかなかの迫力です。赤い塀に囲まれていて、「楠大明神」としてまつられています。
前の通りは、大阪と奈良を結ぶ昔の幹線道路「奈良街道」。竜田神社を中心に、竜田市という市場が栄えていたとか。今は住宅街に囲まれた「地元の神社」という感じですが、深い歴史と栄えていた当時に思いをはせてみたいところです。
歴史は?
法隆寺の鎮守として聖徳太子が創建
飛鳥時代、聖徳太子が法隆寺の鎮守として龍田大明神をまつったのが始まり、と伝えられています。聖徳太子が法隆寺を建てる場所を探していたとき、龍田大明神が老人の姿で現れ、斑鳩の地が適切、と教えられたとか。
江戸時代までは、法隆寺の鎮守として仏教行事も行われていたようですが、明治になって分離、三郷町にある龍田大社の摂社になったとのこと。その後、大正時代に龍田大社からも独立しました。
イベントは?
幻想的な「風鎮祭」や「秋祭り」
7月下旬 風鎮祭
風雨の神をまつる竜田神社の、風しずめのお祭り。本殿の両サイドに、素焼きの皿に油を入れた原始的なろうそくが所狭しと並べられて、暗くなってきたころ、参拝に来た人が灯をともしていって、幻想的な眺めを楽しめます。
境内には夜店が出るほか、盆踊りもあって、夏祭りらしい雰囲気でにぎわいます。
10月第2土曜日・日曜日 秋祭り
竜田神社の例祭。土曜日は宵宮で、夕方に「太鼓台」が町内を練り歩きます。
翌日曜日は、午前中に太鼓台の運行があって、昼からはみこしと稚児行列が加わって、夕方まで練り歩きます。地元の人が大勢集まって、いかにも「地域のお祭り」という感じで盛り上がるイベントです。
どうやって行く?
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近鉄筒井駅からバスで14分・JR王寺駅からバスで9分
「竜田神社」下車徒歩1分
JR法隆寺駅から徒歩30分
竜田神社データ
拝観料 | 無料 |
拝観時間 | 1日中 |