奈良国立博物館
奈良公園の一角にある、日本でも有数の仏像が充実した博物館。奈良旅行の「予習」として見ておくと、理解が深められます。
どんなところ?
奈良公園の中にある、正倉院展で有名な博物館
奈良国立博物館は、近鉄奈良駅や興福寺から東大寺・春日大社のほうへ行く途中の奈良公園内にあります。シカが遊ぶ広々とした庭園風の敷地に、おしゃれな「なら仏像館」とまあたらしい「西新館」・「東新館」が建っています。毎年秋に行われる「正倉院展」の会場としても有名。
見かた・楽しみかたは?
「なら仏像館」の仏像コレクションが見もの
奈良国立博物館の本館でもある「なら仏像館」は、その名のとおり仏像専門の建物。仏像に関しては、日本の博物館でもトップクラスの充実度とのこと。明治にできた建物自体も重要文化財。
国宝など貴重な仏像が、時代別・素材別に並べられていて、スタイルの移り変わりなどが理解しやすくなっています。無料で解説してくれるボランティアガイドもいるので、説明を聞きながら見ればさらに理解が深められます。時間がなければ、なら仏像館を見るだけでも十分満足できるでしょう。
西新館は、仏像以外の絵画や書、工芸品などの仏教美術や、はにわや銅鐸など考古学関係の展示が見られます。こちらも逸品ぞろい。さらに勉強したい人には、1階に図書コーナーもあって、とことん知識欲を満たしてくれます。東新館は、正倉院展など特別展示用のスペース。
歴史は?
明治時代に「帝国奈良博物館」として開館
1895(明治28)年、興福寺の境内だったところに、帝国奈良博物館として開館。今の「なら仏像館」はこのときから使われ続けている建物です。戦後、名前が奈良国立博物館に変わりました。
1972(昭和47)年には今の西新館、1997(平成9)年には東新館が完成、本館と「地下回廊」で結ばれて今に至ります。
イベントは?
ニュースにもなる有名な「正倉院展」
10月下旬~11月中旬 正倉院展
東大寺境内の正倉院に収められた聖武天皇ゆかりの品などを、曝涼(ばくりょう・虫干しのこと)に合わせて公開する特別展。相当な数の収蔵品の中から、年替わりでテーマを決めて展示されます。
シルクロードを通って伝わってきたものなど貴重な品も多く、毎年すごい人気。正倉院展を見るために奈良に行くような人も多く、入場待ちになることもよくあります。
どうやって行く?
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近鉄奈良駅から徒歩15分
近鉄奈良駅からバスで4分・JR奈良駅からバスで7分
「氷室神社・国立博物館」下車すぐ
奈良国立博物館データ
入館料 | 名品展(通常展) 大人:500円 大学生:250円 高校生以下・70歳以上無料 特別展は料金が変わります |
観覧時間 | 午前9時半~午後5時 (延長日あり) |
休館日 | 月曜日(休日なら翌日)・1月1日 |