東大寺
奈良の観光名所の中でダントツの人気ナンバーワン、奈良の大仏があるお寺。ほかにも、貴重な建物や仏像などもりだくさんなスポット。
どんなところ?
広大な敷地に歴史ある建物群が並ぶ人気スポット
東大寺は、奈良公園の北のほう一帯を占めるかなり広大なお寺。そのなかに、堂々とした南大門や巨大な大仏殿、「お水取り」で有名な二月堂など、たくさんの歴史ある建物が建っています。超人気スポットだけあって、大仏殿までのメインストリートは、いつも観光客や修学旅行生などでごったがえしています。一方で、大仏殿の裏手など、静かな穴場的なスポットも、実はけっこうあります。
見かた・楽しみかたは?
巨大な大仏・大仏殿 景色が見事な二月堂など
まずはなんといっても、有名な大仏と大仏殿。南大門の先にそびえる大仏殿は、とにかく巨大です。何度見ても圧倒されます。できた当時はもっと大きかったとか。中に入ると、これまた巨大な大仏さまとご対面。この巨大さに目を見はるのが、東大寺最大の見どころです。
大仏殿東の丘を登ると、鐘楼があります。鐘楼と、中に吊ってある鐘がまた巨大。鐘は、大仏ができたときからある貴重なもの。
鐘楼エリアからさらに東に登ると、斜面にせり出した二月堂が見えてきます。この前の廊下から眺める景色が見事です。大仏殿の屋根の向こうに、奈良の町が見わたせます。二月堂の南側下にある法華堂(三月堂)は、東大寺でも数少ない奈良時代からある建物。
人ごみに疲れたら、こういう観光ルートから1歩外れてみましょう。意外と人の少ない雰囲気ある通りや、のんびり休憩できるスポットがあります。
歴史は?
山すそにあったお寺が国分寺へ その後大仏建立
奈良時代前期に、若草山の山すそ、今の法華堂があるあたりに建てられた金鍾寺(金鐘寺)がはじまり。741(天平13)年に聖武天皇が国分寺建立の詔を発して、金鐘寺が大和の国の国分寺として金光明寺と改名され、それから大仏が造られ始めて、752(天平勝宝4)年に「開眼会」が行われました。
その後、平安時代と戦国時代に兵火にかかって、大仏殿などほとんどの建物が焼失して、そのたびに熱心な勧進活動によって再建されてきました。
イベントは?
「お水取り」で有名な修二会など
3月1日~14日 修二会(しゅにえ)
「お水取り」の名前で有名な、東大寺でいちばん重要な儀式。奈良時代に始まってから、1回も途切れずに毎年続いてきました。毎日6回の法要がありますが、夜7時くらいから始まる法要の前に、僧侶といっしょに二月堂にあがる「おたいまつ」が有名。燃えかすを拾うと無病息災だとか。
日によっていろいろな法要が行われますが、12日の夜中に、二月堂下の井戸に水を汲みに行く儀式「お水取り」がとくに有名。それで、修二会全体が「お水取り」とも呼ばれるようになりました。
5月2日 聖武天皇祭
東大寺の建立に熱意を燃やした聖武天皇の命日のお祭り。聖武天皇をまつっている天皇殿で法要があって、午後には稚児などの練行列が東大寺の境内を通って大仏殿まで練り歩きます。練行列が大仏殿に着くと大仏殿での法要が始まって、並行して大仏殿(中門)の手前右側にある鏡池の水上で、舞楽などの奉納があります。
8月15日 万灯供養会
お盆の行事で、大仏殿がたくさんの灯籠の光で幻想的にライトアップされます。昭和60年に始まった新しいイベント。当日は、大仏殿正面上の窓が開いて、灯火に浮かび上がる大仏さまの顔を参道から拝めます。
9月17日 十七夜
毎月17日は観音菩薩の縁日で、特に9月は十七夜として二月堂で法要があります。二月堂の堂内に万灯明が灯されるほか、二月堂への参道の灯籠や、二月堂周辺に並べられた灯籠にも火が入ります。
これに合わせて、二月堂下(法華堂となり)の広場で盆踊りが行われます。時期外れですが、「踊り納め」ということで、河内音頭や江州音頭で盛り上がります。
どうやって行く?
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近鉄奈良駅から徒歩20分
近鉄奈良駅からバスで4分・JR奈良駅からバスで7分
「東大寺大仏殿」・「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
東大寺データ
正式名称 | 東大寺 (金光明四天王護国之寺) |
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宗派 | 華厳宗 |
拝観料 | 大仏殿・戒壇堂 中学生以上:500円 など 境内は拝観自由 |
拝観時間 | 3月:午前8時~午後5時 4~9月:午前7時半~午後5時半 10月:午前7時半~午後5時 11~2月:午前8時~午後4時半 |