ささやきの小径
深い森に囲まれて森林浴が楽しめて、アセビの名所でもある散歩道。人通りが少なくひっそりしていて、歴史も深く、静かに歩きたいときには絶好のスポットです。
どんなところ?
春日大社境内の原生林をぬける土の散歩道
ささやきの小径は、春日大社参道の南側に広がる、原生林の中を通る道。二の鳥居と、高畑(たかばたけ)にある志賀直哉旧居あたりを結んでいます。参道からの入口が分かりにくいので、地図や道しるべなど要確認。土の道で多少デコボコがあるので、歩きやすい靴がおすすめです。
見かた・楽しみかたは?
森林浴を楽しむ・春にはアセビの花見・歴史を感じて静かに歩く
ささやきの小径の両側は、春日大社境内の深い原生林。森林浴を楽しみながら散策を楽しめるのが、第一の魅力です。森が深いだけに、晴れた昼間でも薄暗くて、暗い日・時間帯には気味が悪いくらい。時々、警戒心の強いシカがこちらをうかがっていたり、リスが横切ったりします。
アセビがたくさんあるのもポイント。道に面したところは、ほとんど全部アセビといってもいいくらいです。奈良公園にはシカが食べないアセビが多いですが、ささやきの小径は特に多いところ。春先には、小さいつぼ型の花がたくさん咲いて、代表的なアセビの花の名所になります。
ささやきの小径は、別名「下の禰宜道(しものねぎみち)」ともいって、春日大社の神官(禰宜)が通った道。今は忘れ去られたように静かですが、奈良の深い歴史とかかわりのあるスポットです。人も少なく静かなだけに、デートなど静かに歩きたいときにはおすすめ。
歴史は?
高畑から春日大社へ、禰宜たちが通った「禰宜道」
春日大社からささやきの小径をぬけたところにある高畑町は、もともとは春日大社の神官=禰宜が住んでいたところ。禰宜が高畑から春日大社へ「通勤」した道が禰宜道で、上・中・下の3本あります。詳しい歴史は不明ですが、そのうちの下の禰宜道が、いつのころからか「ささやきの小径」と呼ばれるようになったとのこと。
どうやって行く?
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近鉄奈良駅からバスで7分・JR奈良駅からバスで10分
「春日大社本殿」下車徒歩2分
近鉄奈良駅から徒歩30分