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十輪院

ならまちの住宅街にある、優美な感じの国宝の本堂が魅力のお寺。静かで落ち着いていて、散策途中にひと息入れるにはいいところです。

どんなところ?

ならまちの住宅街の中に開放的な空間

ならまちの落ち着いた住宅街と並んで、白い塀と小ぢんまりした門があります。境内は広くないですが、本堂の背が低いのと、小さいながら庭園があったりするおかげで、開放的な空間が広がっています。

見かた・楽しみかたは?

貴族の邸宅風の本堂とめずらしい本尊

十輪院いちばんの見どころは、入って正面にある国宝の本堂。お寺の建物としてはかなり変わった建物で、屋根は低くてゆるやか、縁側も低くて、平安貴族の邸宅風な雅やかな雰囲気。鎌倉時代にできた建物です。

本堂に入ると見られる本尊もめずらしいもの。石仏龕(せきぶつがん)という、石でできた厨子(ずし:仏像の入れ物)に浮き彫りされた地蔵菩薩が本尊で、他に釈迦如来や弥勒菩薩なども彫られています。石仏龕自体が重要文化財。

本堂手前の右側には、池があってちょっとした庭園になっています。四季折々の花が咲いて、古い石仏がところどころにあったりします。まわりを一周できる細い道があるので、ちょっと回ってみるのも楽しいです。

歴史は?

奈良時代創建 その後盛衰繰り返す

奈良時代、元正天皇の勅願寺としてできたとか、朝野宿禰魚養(あさのすくねなかい)が開基とか言われているほか、弘法大師が建てたという説もあって、よく分かっていないようです。元興寺の子院。

その後、戦国時代の争乱で打撃を受けたり、江戸時代に繁栄したり、衰退と復興を繰り返して今に至ります。

イベントは?

夏の華やかな「地蔵盆」など

1月28日 新春初ごま大祈とう

1年で最初の不動明王の縁日に、本堂の手前右側にある護摩堂の「一願不動尊」で、特に盛大に護摩祈とうが行われます。甘酒やお菓子などの接待あり。

7月23日 地蔵盆法要

夕方6時から法要と法話があります。本堂の前側の扉が全部開いて、縁側の上と本堂の中にもたくさんのちょうちんがつるされて、十輪院の本堂がいつになく華やかに装います。

どうやって行く?


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近鉄奈良駅から徒歩20分

近鉄奈良駅からバスで6分・JR奈良駅からバスで10分
「福智院町」下車徒歩4分

十輪院データ

正式名称 雨宝山十輪院
宗派 真言宗
拝観料 本堂
高校生以上:400円
など
境内は拝観自由
拝観時間 午前9時~午後4時半

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