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庚申堂(こうしんどう)

ならまちのおもむきある町並みに紛れて建っている、小さなお堂。ビッシリぶら下がったサルの人形が印象的で、ならまち歩きの定番立ち寄りスポットのひとつです。

どんなところ?

ならまちのおもむきある一角で、「赤」が目をひくお堂

庚申堂は、ならまちの中でも、特におもむきある古い町並みが続くエリアにあります。いかにも古い町らしい、曲がり角が多い細い道を歩いていくと、突然お堂が現れる、という感じ。ちょうちんやサルの人形など、赤いものが多くて目をひきます。

見かた・楽しみかたは?

軒下の「身代わり猿」をはじめサルがたくさん

お堂の軒下にビッシリとぶら下がったサルの人形が、とにかく目立ちます。「身代わり猿」と呼ばれる魔除けのお守りです。ならまちでは、たいていどこの家にも軒先にぶら下がっていますが、これだけ大量にあるのは庚申堂だけ。どことなく、飛騨高山の「さるぼぼ」と似た感じもします。

「身代わり猿」だけでなく、よく見ると屋根の上や、線香立ての下にもサルがいます。庚申の「申」とは、干支のサルのこと。庚申堂は「青面金剛(しょうめんこんごう)」をまつるお堂ですが、飛鳥時代に疫病をおさめるために青面金剛が現れた日が、庚申の年の庚申の日だったとか。それでサルが青面金剛の使いということで、庚申堂で「活躍」しているわけです。

お堂の中には、青面金剛のほか、吉祥天とお地蔵さまもまつられていますが、戸が閉まっていて残念ながら見えません。「見どころ」としては物足りない感じもしますが、庚申堂の素朴なたたずまいや、歴史あるならまちらしい風習、それに周囲の町並みを楽しむスポットです。

歴史は?

飛鳥時代の疫病が由来

もともとは元興寺のお堂だったようですが、詳しい歴史は分かりません。なんでも、飛鳥時代の終わりごろ、疫病がはやったとき、元興寺の護命僧正が祈祷していると、青面金剛が現れて疫病がおさまったとか。それから、地元の人たちがここに青面金剛をまつって供養したとのこと。

どうやって行く?


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近鉄奈良駅から徒歩15分
JR奈良駅から徒歩20分

JR奈良駅からバスで7分
「北京終町」下車徒歩7分

庚申堂データ

拝観料 無料(外から見るだけ)
拝観時間 1日中

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