ならまち格子の家
ならまちに残る古い町家の雰囲気を体験できるスポット。町家ならではの構造や古風な調度品などを、靴をぬいで上がって見られて、入場無料なのも魅力。
どんなところ?
町家が点在するならまちの一角にある「復元町家」
ならまち格子の家は、ならまち中心部の南寄り、御霊神社から少し南に行ったところにあります。ところどころに古い町家があるエリアで、向かいは重要文化財の「藤岡家住宅」。入口を入ると、正面はまあたらしい感じの休憩スペースで、左側が「町家部」。明治時代の町家のスタイルを復元したもので、奥まで細長く続いています。
見かた・楽しみかたは?
町家の構造を観察・レトロな雰囲気に浸る
ならまちに残る町家は、たいていが「普通の家」なので、外から眺めることしかできません。ならまち格子の家は、上がってじっくり見られて、しかも無料というのがうれしいところ。町家の独特なつくりを内側から観察したり、レトロな雰囲気を味わったりできます。
町家は、間口が狭くて奥が深いスタイル。細長い土間の「通り庭」に沿って部屋が並んでいて、奥に中庭、その奥に「離れ」がある構造になっています。こういう町家の基本スタイルを、実際に上がって歩いて実感できるのが魅力です。
手前のほうの部屋には、行燈や屏風など、明治時代の雰囲気を再現した調度品が置かれていて、これがまたいいムード。奈良独特の太い格子から差し込む光や、収納を兼ねた階段などとあわせて、レトロな雰囲気にじっくり浸れます。
入ってすぐのところに休憩スペースがあるのもポイント。ならまちには、ベンチなど座って休めるところがなかなかありません。ならまち散策に疲れたとき、町家の雰囲気を味わいながらひと休憩できるのもありがたいです。
歴史は?
平成4年オープン
もともとは2軒の家で、昭和30年代には一方はミシン屋、もう一方は薬やたばこを売る店だったそうです。そこに、ミシン屋のほうは休憩スペース、もう一方には、明治時代のならまちの典型的な町家を再現して建てたとのこと。平成4年にできました。
どうやって行く?
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近鉄奈良駅から徒歩20分
JR奈良駅から徒歩25分
JR奈良駅からバスで8分
「田中町」下車徒歩3分
ならまち格子の家データ
入館料 | 無料 |
入館時間 | 午前9時~午後5時 |
休館日 | 月曜日(休日なら翌日) 祝日の翌日(土・日曜日除く) 12月26日~1月5日 |